パソコンといえばWindowsまたはMacOSという基本ソフトで動作するものでしたが、数年前からChromeOSという基本ソフトで動作するパソコン(Chromebook)が仲間入りしました。ChromebookはWindows機やMacOS機とは違い、クラウドアプリの利用に特化したパソコンで、基本ソフトの規模が小さくネットワークさえあればサクサクと動作し快適にクラウドアプリを利用できます。
Windows機(やMac機)として使っていたパソコンに、CloudReadyまたはChrome OS Flexという基本ソフトをインストールするとChromebookと類似したパソコンに変身します。CloudReadyやChrome OS Flexをインストールできるパソコンの主な性能は次のようです。
CloudReadyやChrome OS Flexは、Chromeブラウザーを中心とした基本ソフトで、Windows機のハードウェアにChromeOSを組み込むためのソフトウェアです。CloudReadyはNeverware社が作成したソフトですが、Neverware社がGoogle社に吸収されGoogle社が発表したのがChrome OS Flexです。2022年時点ではCloudReadyは安定に動作するがChrome OS Flexは開発中とされています。
CloudReadyやChrome OS Flexをインストールしたパソコンができない主な項目を挙げてみます。
インターネットを利用するだけのユーザーなら、Windows 10に比べて動作が早く、Windows Updateに悩まされることなく、快適にパソコンライフを過ごせるようになります。Chromebookとはどんなものかを無料でインストールして十分体験できます。
まず、CloudReadyをパソコンにインストールするためのツールであるUSBインストーラーを作成します。消してしまってよい8GB以上のUSBメモリーを用意して、Windows 10パソコンで次のようにして作成します。Chrome OS Flexについては Chrome OS Flex インストールガイド を参照してください。
図1 USBインストーラーの作成
遊んでいる中古PCが手元にないとき、Windowsとのデュアルブートが浮かびますが、たとえやったとしてもWindows UpdateでCloudReadyは消されてしまい、今では不可能とのことです。
そこで、ハードディスクのSSD化でパソコンから取り外したハードディスクがあったので、Windowsの入ったSSDを取り外し、そのハードディスクを取り付けてCloudReadyを試すことにしました。年代物のPCが残っているが性能からはCloudReadyにできないものであっても、ハードディスクは使える場合があります。Vaioの初期のパソコンに搭載されていた80 GBのハードディスクでも十分使えました。
CloudReadyを使ってみてこれまで通りのパソコン生活を続けられるか、やはりWindows機が必要になるのか、興味のあるところです。
CloudReadyに乗りかえる前に、Windows機で次のことを済ませておきます。
まず、中古PCに(1)で作成したUSBインストーラを挿入して電源を入れたときにハードディスクからでなくUSBメモリーから立ち上がる(ブートする)ようにパソコンをセットアップします。
次の手順や画面は一例です。パソコンの機種やソフトのバージョンによっては手順や画面は異なります。共通していることは、①USBレガシー機能を使う ②USBメモリーを起動順位の先頭に移動する ことです。機種によって、電源をオンにしてF12キーを連打して開く画面で起動順位を変更するものもあります。
図2 BIOS メイン画面
図3 BIOS詳細画面
図4 BIOS 起動画面
図5 USB Memoryを第1順位にする
図6 USBメモリーからCloudReadyが立上る
図7 右下のコーナーをクリックする
図8 インストールを開始する
図9 CloudReadyのホーム画面
① ランチャー
Google検索/CloudReady内のフォルダーやファイルにアクセス/アプリの起動
② Chromium
ブラウザのクローム
③ コントロール
電源を切る/ログアウト/音量調節/輝度調節/WiFi設定
CloudReadyを使っているうちに、思った通り動作しなくなること*があります。
スクリーンショットを撮るショートカットが動作しなくなりまいた。
そのようなとき、USBインストーラーから再インストールしたくなりますが、CloudReadyをインストールしてしまうと、USBメモリーからのブートができないようです。PCからハードディスクを取り出して、別のパソコンでパーティションを削除する処置をして再インストールができました。
インターネットを検索すると次の方法が見つかります。